…前回の続き
そして、母の状態はおだやかでなく、
タンがからんでゲホゲホ、呼吸はゼーゼー。
酸素マスクにスチームに点滴に尿カテーテルに血圧計に…
いろいろ管がつけられ、倒れた当初を彷彿とさせる…
頭をなでたり顔のケアをしていると落ち着く時があって、
あんな切ない顔をされては怠け者の私もさすがに
毎日のように仕事後に病院に通った。
ちょうど新しい仕事を始めたばかりで、
残業がほとんどないから仕事後に行っても間に合う。
病院行って帰ってもまだ前の仕事の帰宅時間よりずっと早い…
いいタイミングで転職した。
前の状態だったらいろいろ問題があっただろう。
病院通いの日々とはいえ、仕事以外にも大切なことができる
素晴らしい日常だと感じる。
そんなわけで、1週間後に迫ってしまったコンサートは断念、
福祉車両の予約もキャンセル。
生で聴かせてあげたかったけど、楽団のメンバーに会わせたかったけど、
こればかりはしょうがない。
骨折の影響じゃなくて気管支炎で行けなくなるとは…
スケジュールに余裕があれば、メンバーに病院まで
来てもらえないかを期待して、関係者の方にメールを打った。
そんな状況の中、世間は今年から始まった9月の大型連休
シルバーウィークの話題でいっぱい。
昼間も病院行けるから良かった〜と思ってた矢先、
主治医から携帯に電話。
「連休中は人手も少ないし、緊急オペができる設備は
この病院にないので、もしもの場合は対応できません。
タンが喉に詰まって呼吸が止まってしまうという最悪の事態も
十分あり得るので、ご家族でよく話し合っておいてください。
今から手術に対応できる病院への転院は状況的に考えられませんが、
転院は希望されますか?」
というかんじ…
なんていうか、後半の方は、
「どうすることもできないけどどうするのか決めて」
というふうに言われたような感覚で、「??」となりながら聞いていた。
まぁ要するに、
何かあってもこちらの責任ではありません。ということを
明確にしたくてしょうがないようだ。
淡々とした口調で説明されて、そこにあまり人間味を感じなかったので、
覚悟ばかりさせられてあまりいい気はしなかったけど、
きっと世の中には過剰に突っかかってくる家族も多いのだろう。
学校で言ったらモンスターペアレンツ、みたいな?
いろいろ辛い経験してきたんだろーね、この方。と同情することで
なんだかどこにもぶつけようのない怒りのような感情を押さえた。
そんなわけで、連休中何事もないことを祈るばかりだ。
家族の諦めが病人に伝わってしまえば、治る病気も治らなくなる。
現状を悲観ばかりせず、安心してもらえる態度をとるのがいいと思った。
続く…